食べ続けても安全なものづくりを
23三年熟成しょうゆ
奥出雲地方で寒仕込みの三年熟成。森田さんのテーマは、子供から大人まで食べ続けて安全な醤油。原材料にもこだわりがあります。炒め物の仕上に使ってコクとうま味をプラス。
原材料 :大豆(国産)、小麦、食塩
生産性よりも“おいしさ”を追求
リピーターさんはもちろん新規のお客様からも指名買いの多い森田醤油。お客様からは「ここの醤油を使ったら他の醤油は使えなくなったのよ」とか「ここのは安心して使えるのよね」と言っていただくことが多く、一度味わうと他に浮気ができなくなるそんな醤油蔵です。
仕込みに使う塩水の量(汲み水)は一般的な蔵より少なめです。通常の濃口醤油の場合に一般的とされる「11〜13水」は原材容量の1.1〜1.3倍の塩水を使うという意味ですが、森田醤油は「10水」。汲み水が少なくなれば高濃度の醤油がとれますが出来上がる醤油の量は少なくなります。
「収量は少なくなりますが、おいしくなると思うんですよ」と森田さん。儲けを考えれば違った選択になりそうですが、いつも楽しそうに話をしてくれます。
余韻まで楽しめる木桶で三年熟成の再仕込醤油
店頭で「とにかくおいしい醤油は?」と質問されることもあり、おいしいという判断は人それぞれなので返答にも迷いますが、「おすすめはどれ?」であれば自信を持っておすすめするのがこの三年熟成しょうゆ。再仕込醤油ならではの濃厚なうま味と深いコクはもちろん、強すぎないすっきり感と余韻のまろやかさは格別。
木綿豆腐や赤身の刺身や揚げ物にそのままかければ前に出すぎない醤油のうま味が素材を引き立たせ、そばつゆなど調理に使えば濃厚なうま味が深みをだしてくれます。
まずは豆腐にそのままかけて
三年熟成しょうゆを味わうなら、まずはシンプルな食べ方をおすすめします。豆腐屋さんにあるような大豆の香りも味もしっかりと歯ごたえもある木綿豆腐に再仕込醤油をかけると、豆腐のうま味も醤油のうま味も感じられる良いバランスで味わえます。三年熟成しょうゆを使えば、豆腐のうま味の後に醤油のコクを感じまろやかな一体感を楽しめますよ。
本格的な味わいの自家製そばつゆに
料理好きな方はぜひそばつゆをお試しください。そばつゆはそうめんつゆよりもしっかりと濃いめにとっただしに合わせて、甘辛で濃いめの味付けが◎。かえしは再仕込+濃口をブレンドすると、再仕込のコクと濃口のすっきり感の相乗効果で香り+うま味+深みのバランスが見事です。三年熟成しょうゆの深いコクに同じ森田醤油の丸大豆生醤油濃口のすっきり感を合わせれば、お蕎麦屋さんで食べるような本格的で上品な味わいに仕上がります。
森田醤油
島根県奥出雲町
明治36年創業。冬には豪雪地帯になる島根県奥出雲町。国産原料の木桶仕込みを続けています。森田醤油の醤油造りのテーマは「子供から大人まで食べ続けて安全な醤油」。蔵元の詳細