徳島でつくる国産大豆の二年熟成
75福寿醤油 二年仕込み
跡継ぎが戻り蔵も活気に満ちています。比較的甘い醤油が好まれる四国において、甘くないシンプルな醤油造りもしている蔵。国産大豆と小麦、天日塩を原料に天然醸造で二年間。
原材料 :大豆(国産)、小麦、食塩
営業マンのマンパワーが新戦力に
徳島県鳴門市、四国遍路(八十八ヶ所)の一番札所霊山寺のほど近くに、1826年創業の福寿醤油はあります。江戸時代後期の創業以来、国産大豆と小麦を使った天然醸造の醤油を造り続けています。福寿醤油のような歴史のある蔵で問題になりそうなことといえば、まずは代替わりのタイミングです。
9代目の松浦亘修さんは、大学卒業後不動産等の営業として大阪・東京で8年を過ごし2012年4月に蔵に戻ってきました。父である先代の孝至さんからは「好きなようにやれ」とたった一言。「父は製造ひと筋で醤油造りにひたすら取り組んできました。その姿勢はこれからも変わらないと思います。だからこそ、自分に何が期待されているのかなんとなく分かるつもりです」と亘修さん。
「自分の蔵で造っている醤油のおいしさは、生まれた時から食べ続けている私自身がいちばん一番よく知っています。そのことをお客様にお伝えして味わっていただき、そして感動していただく。これですよね!」自社の魅力を熟知している営業マンのパワーが加わった福寿醤油。これからがますます楽しみな蔵です。
うま味の強さとすっきりさを兼ね備えた濃口醤油
国産の丸大豆と小麦、天日塩を杉の木桶で仕込み天然醸造で二年発酵熟成させた、無添加・無着色の濃口醤油。昔ながらの製法で、大豆のうま味が強く醤油らしい塩気を感じながらもすっきりキレのある味わい。しょうがやにんにくなど香味野菜との相性は抜群です。
醤油のうま味をしっかり味わいたい料理に
甘辛味のとろけるような柔らかな豚の角煮は、子供も大人も笑顔になるおかず代表ですよね。豚肉の脂があるのですっきりキレのある福寿でつくると、しょうがの香りも醤油のうま味もしっかり感じる甘辛味になります。しっかり味は染み込んでいるのにしつこくないのも◎。もやしのナムルに使っても、醤油のキレとにんにくのうま味のバランスが良い味わいに。
納豆や大根おろしにかけて
存在感のある味わいは、もちろんかけて使っても。こだわりの大粒の納豆にかけると、大豆のうま味をしっかり感じながらもスッキリと味わえます。少し味わいをプラスしたい時の卵焼きや焼魚には大根おろしと合わせるのもおすすめです。
福寿醤油
徳島県鳴門市
文政九年創業。徳島県鳴門市。四国遍路(八十八ヶ所)の一番札所 霊山寺のほど近くに位置します。不動産等の営業を経て蔵に戻ってきた松浦亘修専務のテーマは「感動」。蔵元の詳細