高貴な香りと品ある透明感が魅力的
38紫大尽
澄んだ香りは秀逸で、調理に使っても醤油の存在感を残しつつ素材を活かしてくれます。先味の強さが特徴で、お吸い物などに使うとだしの風味を真っ先に運んできてくれます。
原材料 : 大豆(国産)、食塩、小麦、米/アルコール
こだわりの詰まった蔵元
長野県松本市にある大久保醸造店は小規模だからこそ、とことん追求されたこだわりの詰まった蔵元です。原材料置き場には産地と等級がしっかりと記載された大豆・小麦・食塩・米が山積みになっています。地元長野の大豆である「つぶほまれ」「ギンレイ」「タチナガハ」、青森の「オクシロメ」「リュウホウ」、新潟の「エンレイ」をはじめ、岐阜・石川・山形などの等級モノ銘柄がぎっしり。塩は沖縄の「シママース」です。
微生物に最良の環境を考え抜く
平成10年に麹造りをするための室を一新。装置の面積は倍に、つくれる量は同じに、量ではなく質を追求するコンセプトの室ができあがりました。この室は醤油蔵が一般的とする形とは異なり、ある地域の味噌づくりに使われていた装置を応用したものです。醤油造りの主役である微生物にとことん寄り添って、どのような環境をつくるべきかを考えつくしたらこの形になったそうです。
甘酒入りの風味豊かな淡口
澄んだ色合いと香りが特徴の紫大尽。大豆・小麦・塩に甘酒を加えることで、香り豊かに米の甘みをほんのり感じます。「淡口はしょっぱいから使わない…」という方にはぜひ試していただきたい1本。特に色と香りを大切にするお吸い物などに使うと、存在感を残しながらも素材をいかしてくれます。
煮物にはだしをきかせて
紫大尽で作る煮物は、きれいな色合いとさっぱりとした醤油感で素材の甘みが引き立つのが特徴。切り干し大根の煮物なら、だしをしっかりきかせて作ると乾物臭も気にならずに大根の甘みを感じられます。
ムニエルのソースやパスタにも
淡口醤油は肉料理や魚料理のソースやパスタにも使えます。紫大尽はひと口めに感じる香りが心地よく、素材の色やうま味のじゃまをしません。レモンの酸味と淡口醤油の塩味にバターのコクをプラスした”レモンバター醤油ソース”はあっさりと軽い味わいでおすすめ。
ちょっといい素材でたのしみたい
紫大尽で作るおいなりさんはお揚げの色は明るく、あっさりとした醤油感の中にほんのりと砂糖の甘みを感じる優しい味わいに。素材そのものの味わいを活かしてくれるので、こだわりの食材で試してみたくなります。ちょっといい油揚げを手に入れたらぜひ試してみてください。
大久保醸造
長野県松本市
創業明治38年。全国から大久保さんの醤油を求める人が訪れます。桶には漆が塗られています。床も壁も柱も天井もとても綺麗。桶の中に住み着く微生物が大切と大久保さん。蔵元の詳細