好物、目玉焼き。
ミツル醤油醸造元/生成り、濃口
「ピンク色の目玉焼きにはこの醤油。パリパリの白身はさっぱりといただき、トロトロの黄身は濃厚さを味わえます」
「自分の手で、最初から醤油をつくりたい」と、ずっと思い続けてきた事がようやく形になりました。大豆、小麦、塩の全ての原料が福岡県糸島市産。同業者からも高評価の味。
原材料 :大豆、小麦、食塩
大豆・小麦は地元糸島産を使用
「生成り、ありますか?」と若いお客様からの指名買いが多いです。生成りは木桶で熟成され、大豆、小麦、塩のすべての原材料の産地がラベルに記載されています。醤油の味わいはもちろん、造り手の城慶典さんのファンが多い印象を受けています。
仕込み毎に少しでもよいものを、と改良を重ねる城さん。麹菌や原材料の処理方法などを変えたりといつも進化し続けています。それらの個性の異なる年度の諸味を圧搾するタイミングでブレンドし、ベストな味わいになるよう調整しています。シンプルな味わいの中に個性を強く感じる、まさに城さんにしか作れない味わいです。
若き蔵人が自社醸造を復活
ミツル醤油は40年前に自社醸造をやめていました。「いつか自社醸造を復活させる!」と決意した城さんは東京農業大学に進学し、長期休みの度に各地の醤油蔵に出向き醤油造りの手伝いをしてきました。
そして、2013年2月に自社醸造での初搾りの時を迎えました。地元糸島の土地に合わせた最良の方法を導き出すための試行錯誤。かつての修業先の蔵元も協力的です。というより、自分の息子の奮闘を応援しているかのように各地の醤油屋から応援される醤油屋です。
とろっと半熟な目玉焼きに
「目玉焼きはソース派」の方にもぜひ味わっていただきたいのが生成り、濃口をかけた目玉焼き。生成りは濃口の中では少し強めの味わいですが、まろやかさを感じるのは半熟の黄身を割った時!とろっと半熟な黄身と醤油が溶け合いクリーミーな味わいになり、パリパリの白身はさっぱりといただけます。
油揚げやがんもどきとの相性◎
近所のお豆腐屋さんで具材たっぷりのまん丸がんもどきが売っていて「これは生成り、濃口が合うだろうな!!」とすぐさま実食。紅しょうが・玉ねぎ・しいたけなどが入っているがんもどきをごま油で焼いて醤油をかけるだけ。ジュワっと醤油がなじみ、紅しょうがのうま味と香りを最大限に引き立たせ辛味も少し抑えてくれました。
料理につかうとまろやかに
生成り、濃口はそのままかけるとしっかりとした味わいですが、料理に使うと強さよりもまろやかさが表にでてくるので炊き込みご飯に使うと優しい味わいに。具材と醤油のうま味がご飯に染み込み底についたおこげも◎。食欲をそそられる香りでついついおかわりをしちゃいますよ。
ミツル醤油醸造元
福岡県糸島市
福岡県糸島市の小さな醤油蔵。城慶典は業界内でも注目されている若き造り手。自社での醤油の造りを復活させたいと桶の修繕から作業手順づくりまでの全てを一からの試行錯誤。