今年も入荷しました。義侠の酒粕。
店舗の外看板を見て、ふらっと立ち寄っていただいた方が口にするのは、「なかなかおいしい酒粕って見つからないんだよね・・・」という一言。「じゃあ、この酒粕を使ってみてくださいよ」とおすすめしている酒粕です。
もともとは、学生時代の友人
私(高橋)の学生時代の友人である山田昌弘氏。彼の実家が造り酒屋だったという偶然からはじまりました。
「毎年、冬になると甘酒を飲むのが好きで・・・」なんて話がきっかけで、いただいた酒粕。水に溶けるスピードの速さに驚きました。今までの酒粕はしばらく水に浸しておいて、それをゆっくりと火にかけながら崩しつつ甘酒にしていく印象でしたが、この酒粕はあっというまに溶けてしまいました。
違いは何かを聞いてみると
そんな山田昌弘氏に、「義侠の酒粕は何が違うのか?」を聞いてみました。
1)使用している米そのものの違い
義侠は、「白いダイヤ」と称されることもある山田錦を原料に使用。山田錦は酒造好適米の中でも最高峰とされており、その中でも兵庫県東条特A地区の山田錦を100%使用して全量純米仕込みにこだわっています。
2)搾りすぎない
お酒を搾る際に、少しでも多くお酒を造るために圧力をたくさんかけて搾ることもありますが、その際、お酒には雑味が多くなり、粕には風味が無くなってしまいます。山忠本家酒造では過度な圧をかけることなく、酒と粕を造っています。
3)磨いた米を使用している
どれだけお米を磨いているかを表す数値に「精米歩合」というものがあります。大手の商品は一般的に70%〜85%(30%〜15%が米糠として削られる)くらいの物が多く流通しているのが現状です。今回の酒粕は60%精米(40%が米糠)ですので、雑身が少なく、風味豊かに仕上がっています。
そもそも、どんな酒造りを目指しているのか?
そんな話を聞いていて気になるのが、そもそも、「どんな酒造りを目指しているのか?」ということ。山忠本家酒造が目指す酒造りは「飲んで旨い酒」を造ることなんです!と即答。
「一口目よりも二口目の方がうまく感じるような酒です。香りを良くしていくと第一印象は良いと思うのですが、そうではなくて、米のポテンシャルを最大限まで酒に還元させられるような酒なんです。」
こんなスタンスで手掛けている日本酒の酒粕。
我が家で毎年愛用している酒粕です。